競馬大国日本。多くの人が週末の中央競馬を楽しまれていますよね。
そんな中央競馬から昨年、「三冠牝馬」が一頭登場しました。
その名は、「リバティアイランド」。
世代を代表する女王の素敵な姿を動画で見てほしくてこの記事を書いています。
「三冠馬」というステータス

競馬界には、「三冠」というシステムがあります。競走馬が3歳(人間でいうと中学生くらい)のときだけに行われる、その馬にとって一生に一度しか挑戦できない大レースを3つとも勝利するともらえる称号、それが「三冠」というものです。
男馬(牡馬・「ぼば」と読みます)なら「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」を、女馬(牝馬・「ひんば」と読みます)なら「桜花賞」「オークス」「秋華賞」がそれぞれ3冠対象レースです。
大レースを3つとも勝利するのは険しい道。日本で競馬が始まって100年余りの歴史の中で、三冠馬は、牡馬で8頭、牝馬で7頭(2024年1月現在)、たったこれだけしかいない。それだけ達成するのが難しく、三冠を獲ることは一種のステータスなのです。
7頭目の三冠牝馬 リバティアイランド
昨年、リバティアイランドが三冠牝馬になったのは記憶に新しいところです。
この馬は2歳時の2022年にデビュー。その年12月の2歳GIレース・阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、三冠戦線を前にして早くも頭角を現していました。世代の中でも最有力候補だったこと間違いありません。
翌年の桜花賞では後方から追い込んで強襲。オークスは他を寄せ付けず、快勝。そして秋華賞でも余裕の走りを見せ、三冠のタイトルを掴むことができたのです。

そうそう、秋華賞の日は、リバティアイランドの手綱をとる川田将雅(ゆうが)騎手の誕生日でもありました。リバティアイランドは鞍上のジョッキーにも”3冠ジョッキー”という誕生日プレゼントを贈っていたんですね。
その後はジャパンカップで世界最強馬イクイノックスと対戦し、イクイノックスの別次元の足には及ばぬも、その他は完封の2着と大健闘。今年は初の海外戦・ドバイシーマクラシックへ挑戦する予定になっていて、これからも楽しみな存在です。
プライベートはゆる~く
レースではひときわ強いリバティアイランドですが、レースのない時期はどう過ごしているのか、気になりませんか?ということで動画です。
この動画はリバティアイランドが三冠を獲る前、2023年夏に撮影されたもの。5月のオークス圧勝後、放牧という名の”夏休み”を設けて10月の秋華賞に向け調整しているところです。
彼女は滋賀県の栗東トレーニングセンターに所属していますが、その栗東からほど近い信楽にある育成牧場で夏を過ごしていました。軽めのトレーニングを行いながらも、それ以外の時間は人間に愛嬌を振る舞うほどリラックスしていて、とても可愛い顔をしています。女の子らしく、丸まった表情が可愛いな、って思います。
次は初めての海外遠征。中東の地でも”女王”の君臨できるのか、とても楽しみでなりません。