南極観測隊の人たち
日本人って、勤勉で働きすぎだというイメージをよく持たれるみたいです。そんなイメージを完全に否定している統計データもあるのですが、それって正規雇用させてもらえない非正規の人が多いせいではないかと疑ってしまう僕です。
それはともかく、日本にはさまざまな仕事がありますが、今日は最も過酷に働いている方たちを見てほしいと思います。
「南極観測隊」の方々です。
南極観測隊は人里のない南極大陸の自然や気候を観測し、研究に役立てるために南極現地へ派遣される方々のことをいいます。国立極地研究所の職員はもちろんのこと、大学からの研究者や学生、気象庁職員、民間企業社員など幅広い人々が参加します。1年間南極滞在する「越冬隊」と夏季に4か月滞在する「夏隊」に分かれ、毎年約100人が南極へ派遣されています。男性のみならず、女性も活躍する現場です。
夏とはいえ寒い寒い4か月
南極ではどういった日々を送っているのでしょうか。「夏隊」にテレビカメラが密着した、貴重な映像をどうぞ。
映像を見ているだけで、凄く寒く感じるのは僕だけでしょうか?
日本から南極大陸までは専用の観測船「しらせ」が出発。この船名は日本人で初めて南極探検隊を率いた白瀬矗(しらせのぶ)の名に由来してるのだとか。

曜日感覚も狂ってしまいそうな荒波をも越えて、南極到着。南極には日本の常設基地「昭和基地」があり、この昭和基地を拠点に、隊員たちは観測作業を行いデータを採ったり、基地や設備の改良工事を行ったり、隊員たちの日々をバックアップしたり、と各々のオペレーションが待っているのです。

真のプロだからこそ、成り立つ仕事
人里全くない最果ての寒い地。当然娯楽も限られているし、狭い空間に人が集まって仕事をするわけですから、コミュニケーション能力やチームワークも求められるわけで、さぞかし大変でしょう。苦労もいろいろとあるはず。
でもそれを乗り越えて、時には真剣に、時には楽しみながら活動する彼らの姿は、間違いなくプロです。知恵を絞って工夫しながら生き抜いていく、動物としての本能を感じ取れもします。
南極観測隊の活動は、各種研究データに活かされ、われわれの日常で役に立っていることも多いことでしょう。
今年で第65次を迎えている南極観測隊。長い長い南極観測の歴史は、まだこれからも続くことでしょう。
